製造期間がたったの1年間で廃盤となってしまったモデルとしては、以前紹介したスカイドゥエラー326939のブルー文字盤もありますが、GMTマスター2にも116719BLRO(青文字盤)が存在します。
製造期間が非常に短いために出回っているであろう個体数は少なく、手に入れるには多少苦労します。
でも今の不況状況下であれば手に入りやすいかも。
今回は製造期間たった1年で廃盤となってしまった116719BLROの青文字盤を紹介します。
116719BLROの種類
116719BLROには文字盤の色によって2つ種類があります。
型番(文字盤) | 製造期間 | ムーブメント |
---|---|---|
116719BLRO(黒) | 2014年~2018年 | Cal.3186 |
116719BLRO(青) | 2018年~2019年 | Cal.3186 |
116719BLRO(黒)
こちらが2014年に発表されたGMTマスター2のホワイトゴールド版です。ベゼルは青と赤のペプシカラーで、黒文字盤になっています。製造終了時の日本国内正規店定価は3,888,000円。
廃盤理由
GMTマスター2の126710BLROが2018年に登場し、同様のペプシカラーが使われたことも理由だと思いますが、2018年に116719BLRO(黒)は廃盤となりました。
ロレックスの販売戦略として、まずは人気のペプシカラーをホワイトゴールドモデルに使用してある程度の利益を確保した上で、ステンレスモデルにも採用したという流れかなと思います。
ただ、全く同様のデザインだとすでにホワイトゴールドモデルを購入した人は購入しなくなってしまうのでブレスレットをジュビリーにしたという感じでしょう。
ちなみにペプシカラーが人気なのは、昼夜の色を青と赤にわけて、夜間は青、昼間は赤というわかりやすい色合いだからと言われています。
バットマンの青黒ベゼルはそういった色分けでは分かりづらい点が多く、パット見でわかる赤青ベゼル(ペプシ)に人気が集まるのは当然なのかなと思います。
ムーブメント
こちらの新作ペプシに新型ムーブメントCal.3285が搭載されて発売となりました。
しかし、次に紹介するように2018年に新作として発表されたホワイトゴールドモデルのGMTマスター2は新型ムーブメントに切り替わってなかったのです。
116719BLRO(青)
こちらがたった1年間で姿を消してしまった激レアモデル116719BLRO(青)です。
2018年に発表されたステンレスのペプシには新型ムーブメント3285が搭載されているのに、こちらの116719BLRO(青)には依然として3186が使われていました。
そのため、こちらのモデルが発表された時から「すぐに廃盤になるだろう」と予想はされていたのです。
多くのロレックスファンが思っていたとおり、2019年には廃盤となり、116719BLRO(青)⇒126719BLRO(青)が登場することに。
もちろん、2019年に発表された126719BLRO(青)には新型ムーブメント3285が搭載されていますが、同年に発表されたメテオライトのペプシベゼルモデルの方に人気が集まり、どちらかというと126719BLRO(青)はあまり注目を浴びていません。
116719BLROの価格と評価
まずは製造期間2014年~2018年の116719BLRO(黒)から見てみると、この約2年間の価格推移は右肩上がり傾向にあります。最近は新品並行相場500万円くらいといったところ。
出典元:https://kakaku.com/item/K0000640221/
販売されている個体数も多くはなく、中古品で2つ、新品が1つあります。(2020年4月8日時点)
一方で、2018年~2019年製造の116719BLRO(青)の方は以下のように116719BLRO(黒)よりも約50万円程高い価格帯になっています。
https://kakaku.com/item/K0001073872/pricehistory/
こちらは2020年4月8日時点の新品最安値が5,250,000円、で次が6,368,800円とかなりかけ離れており、最安値を付けているトキオカ本店が少しでも早く売りたくて価格を下げているように思います。
確かに非常にレアではあるのですが、価格も相当高いので人気があるという感じではありません。
どちらかというと、2019年に発表されたメテオライトの126719BLROに人気が集まったことで、116719BLROは売りづらくなっているとも捉えられます。
ちなみに個人的な意見で言えば、黒文字盤の方が好きなので116719BLRO(青)がいくらレアだからと言って購入したいとは思いません。
また、メテオライトが出てしまった以上、ホワイトゴールドのGMTを買うならばメテオライト文字盤の方を優先してしまうので、あまり候補には入らないモデルです。