GMTマスター2の2018年新作126710BLROは販売して数ヶ月くらいでマイナーチェンジが確認されました。
極々初期モデルがMK1で、その次はMK2、そして現在はMK3と分類されています。
小規模な設計改良の事をマイナーチェンジと呼びますが、ロレックスでは過去にも様々なモデルでマイナーチェンジがされており、特に希少性が高いものに関しては特にプレミア価格が付いている事があります。
デイトナでいうタキメーターベゼルの数値が200までしか表記されてない200タキだったり、インダイヤルの6の数値が上下逆になっているものなど、マイナーチェンジによる価格が大きく異なるということはよくあるものです。
現時点ではGMTマスター2の市場価格においてMK1,MK2,MK3の区別をされているのは見かけませんが、GMTマスター2の126710BLROが廃盤となればここらへんも区別して販売されることになるはずです。
目次
126710BLRO MK1/MK2/MK3の違い
126710BLROのマイナーチェンジによってどのような違いが生じたのかを確認してみました。
現在わかっている範囲だとベゼルカラーの違いがあります。あと確か4の数字のフォントにも違いがあったような気がしますが、詳しく調べてからまた追記します。
MK1/MK2のベゼルカラーの違い
画像出典元: @exador via Rolexforums
こちらは海外のロレックスフォーラムに掲載されていた画像です。左右がMK2、中央がMK1。
MK1の方がより薄い赤・青の色になっており、MK2の方はより濃い赤・青色になっています。
どちらかというとMK1はピンク/パープルベゼルに近いものがあります。
画像だけだと確認しづらい点も多いですが、上の画像だと明らかに色味が違うことがわかるかなと思います。
MK1・MK2とMK3のベゼルカラーの違い
そして、更にMK3になると
- 赤色はよりブラウン色が強く出ており
- 青色はよりはっきりした紺色になった
ということが海外のサイトでは確認されているとのこと。
イメージではMK1が右で、MK3が左のような色合いと解説されていました。
赤青ベゼルの発色原理
GMTマスター2 126710BLROのセラミックベゼルは相当な長い年月をかけて研究開発をして完成されたと言われています。
赤青ベゼルの発色方法は人工ルビーの原料として利用されるアルミナと酸化クロムを混合したものにMg(マグネシウム)を加えたものを材料とし、それを焼結させ赤色に発色させています。
更に青色に変化させたい部分に関してはコバルト水溶液を含浸させて焼結することで青く発色させており、単純に色を塗っているとかではありません。
こういった技術を開発するのに相当な費用がかかっているため、最初の段階ではホワイトゴールド116719BLROにのみ赤青ベゼルを利用していたものだと考えられます。
ホワイトゴールドなどの金無垢素材にのみ適用して研究開発費を回収してからステンレス素材にも適用するというのはロレックスの様々なモデルで実施されています。
126710BLRO MK1/MK2/MK3の希少性
希少性の観点から言えば、断然MK1>MK2・MK3になります。
MK1が販売されていた期間は実際のところわかりませんが、私がGMTマスター2 126710BLROを購入したのは発表から約半年後の2018年10月頃。そのときに販売されたモデルはすでにMK2となっていました。
(当時としては126710BLROは手に入れる事さえ貴重だったので、そういった違いは何も気にせず即決しましたが。)
なので、極めて初期の頃に製造されたモデルにのみMK1が存在し、2018年後半くらいからはMK2、そして2019年後半くらいからMK3になっていると思われます。
MK3に関してはMK4が出てこない限り今後どんどん製造されていくので希少性は下がっていきますが、MK1,2は製造本数がすでに確定されてしまったので希少価値は高くなる可能性が高いです。
特にMK1はあまりにも少ない初期段階のみの販売時にしか手に入らないモデルのため希少価値は非常に高いと思われます。
しかも、初期中の初期に手に入れる方って相当お金を持っているお得意様なのでそう簡単に購入したロレックスを手放さない可能性が高いです。だから市場に出てくる可能性も低い。
自分も並行店を巡って見たことはありますが、MK1の個体は見つからないです。
ペプシベゼル MK2
2014年に発売された赤青ベゼルのモデルからずっと同一ベゼルは使われてきたように思いますが、126710BLROにおけるピンク/パープルベゼルの利用は極めて少なく、すぐにマイナーチェンジとなったため並行店にもほぼ顔を出さない状態。
こういった事から考えると、現状では中古市場価格にてMK1とMK2、MK3の違いは特に表立って出てきていませんが、ある程度年数がしてから価格差は大きく付くものだと思います。
おそらく並行店ではこういった事情は知っていると思われるので、MK1に関しては買取をしても売らずに在庫としてずっと抱えているのではないでしょうか?
まだあまり知られてないのでMK1の買取はMK2、MK3と同様に安く買い取ることができ、後ほどロレックス専門雑誌などを通してMK1の希少性を訴えていき、高い価格で売り抜けようとしているのではないかと考えられます。
ただ、最近のコロナショックの影響でそうも言ってられない状況の並行店もあるかもしれません。
そうなると、意外にも安い価格帯で出てくる可能性があるかも?