ロレックスの購入制限(販売制限)は2019年11月に実施されました。
こちらの販売制限によってこれまで以上に多くの方にロレックスを行きわたらせたいという意図があるみたいで、日本ロレックスは関わってなく正規店同士で決めたことと言われてます。
簡単に内容をまとめると、”一部レアモデルの同一人物による買い占めを制限する”というもの。
しかし、この購入制限には抜け道があり、本来決められたルールを破らないように同一人物が買い占める方法があるんです。
今回は販売制限のルールと抜け道に関してお話します。
購入制限対象モデル
以下の記事にて購入制限対象モデルのことを書いている場合、こちらに記載しているモデルを表しています。
型番 | 一般的な名称 |
---|---|
116500LN | デイトナ(白文字盤・黒文字盤) |
116710LN | GMTマスターⅡ 黒黒 |
116710BLNR | GMTマスターⅡ 青黒 |
126710BLRO | GMTマスターⅡ 赤青 |
126710BLNR | GMTマスターⅡ 青黒 |
114060 | サブマリーナ |
116610LN | サブマリーナデイト ブラック |
116610LV | サブマリーナデイト グリーン |
126600 | シードゥエラー |
126660 | ディープシー(Dブルー文字盤・黒文字盤) |
214270 | エクスプローラー |
216570 | エクスプローラーⅡ |
リファレンスで言えば12種類、文字盤の色違いを含めると14種類が該当しています。
購入制限除外モデル
上の一覧表を見るとクラシックモデル(ドレスモデル)を除いたプロフェッショナルモデルの人気・プレミアムモデルが中心となっています。
そのため、
- エアキング
- ミルガウス
- ヨットマスター2
は購入制限から除外されていることがわかり、これらが対象に入ってないということはある意味正式に不人気モデルであったことが公開されたようなもので所有者にとってはちょっと不満が残るものですね。
購入制限ルール
現時点で実施されているルールが以下のような感じになっています。
- 購入制限対象モデルで同一リファレンスは購入後5年間購入は不可
- 購入制限対象モデルを2019年11月1日以降に購入した場合、1年間購入制限対象モデルの購入は不可
- 購入時には本人が顔写真付きの身分証明書提示必須
この言葉だけだと分かりづらいのでもうちょっと詳しく補足します。
デイトナ116500LN黒文字盤を購入した場合
例えばデイトナの116500LN黒文字盤を購入したら…
- 5年間デイトナ116500LNの白文字盤は購入できない
- 5年間以内に新作デイトナが出た場合も購入できない
- 1年間は購入制限対象モデルを購入できない
っていうことになります。
特にきついのが“5年以内に新作デイトナが出た場合にステンレスモデルは購入できない”っていうルール。
そろそろディスコンになりそうなモデルに関しては、新しく出る方に期待するかどうかっていうことになります
例えば、サブマリーナなんかはそろそろディスコンになると予想されており、現在のグリーンサブを購入すれば新型サブマリーナを5年間は我慢しないといけなくなります。
提示する身分証明書
ロレックス正規店に確認してきましたが、以下のように決められているとのこと。
- 運転免許証
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- 健康保険証+パスポート
パスポートの場合、住所を自分で書くことができます。どこに在住の方であるのかを調べているようなので、パスポートの場合には自分で偽ることが可能な以上、証明にはなりません。
だから保険証と一緒に提示しないといけないとのこと。
撤廃された購入制限ルール
一部のルールが実施後に撤廃されました。
- 日本国内在住の方にのみ販売
販売制限が実施されてからは海外の方には売りません、日本国内在住の方のみですとのことでしたが、2020年1月くらいから外国人への販売制限は撤廃されました。
おそらく外国人が買ってくれないと売上に相当響いたのではないかなと考えられますね。
銀座とかを見ていても外国人のお客さんは非常に多かったのでそこの売上がなくなったら大変ということで対策が取られたのかなと。
元々販売制限ルールはそう簡単にルール変更はしないじゃないかと思ってましたが、こんな簡単に変更されるならば今後も色々と変更したり撤廃したりはあると思います。
現在はコロナショックも起こってるので、海外からのお客さんは相当減っているはずで売上も減少してるはず。
近い内に販売制限自体を撤廃するっていうことも考えらますね。
販売制限の抜け道
実施されている販売制限ですが、こちらには抜け道が存在します。
同一人物による買い占め策のために実施したものだったはずですが、残念ながら同一人物が購入することは可能になっているようです。
どうやっているのかというと、今回のルールは本人が身分証明書提示をすれば購入できるということで、別の人と一緒に正規店を巡り、その人が買うからという理由をつければ可能だということです。
例えば、夫婦でマラソンをしている方も増えており、夫がデイトナ白をすでに買っていたとしても、妻が一緒にいて妻の身分証明書を出せばデイトナ黒も買えるっていうわけです。
近年はデイトナが資産にもなるっていうことで、男性は妻を説得し一緒にロレックスマラソンをしようという方は増えているように思います。
こういった手を使えばいくらでも購入することは可能で、妻だけでなく母・父・息子・友人・・・などなど一緒にいって偶然手に入るのであればいくらでも買えちゃうって事です
ちょっとずるいなーとは思うんですが、正規店が黙認しているなら仕方ないのかなって感じですね。最後は出してくれる店員さん次第なので。